「お守り」より安い家族のお守り:個人賠償責任保険のはなし

2026年4月から、自転車での交通違反にも「青切符」と反則金の制度が導入されました。信号無視や逆走、スマートフォンを見ながらの運転など、これまで注意や指導で済んでいた行為にも、反則金が科される可能性があります。 

通勤や通学、買い物の足として、自転車は私たちの暮らしに欠かせない存在です。 
だからこそ、「どこまでが違反になるのか」「子どもにどう伝えればいいのか」と、不安や戸惑いの声も聞こえてきます。 

ルールを知り、違反をしないように気をつけることは、もちろん大切です。 
しかし、どれだけ気をつけていても、自転車と歩行者、自転車同士の接触事故がゼロになるわけではありません。 

私たちインシュアランスブレーンにも、「子どもの自転車通学が心配」「もし家族が歩行者にケガをさせてしまったらどうすればいいのか」といったご相談が増えています。 
そんなとき、家族を経済的な負担から守る一つの方法として役立つのが、個人賠償責任保険です。 

意外と知らない、日常の「もしも」 

個人賠償責任保険は、日常生活の中で他人にケガをさせてしまったり、他人のものを壊してしまったりしたときに、その賠償金を補償してくれる保険です。 
名前は少し堅いですが、中身は「ふだんの暮らしの万が一」に備えるためのものです。 

例えば、こんな場面が考えられます。 

  • 子どもが自転車で走行中、歩行者とぶつかってケガをさせてしまった 
  • 飼い犬がリードから外れてしまい、通行人にかみついてケガをさせてしまった 
  • マンションの部屋で水漏れを起こし、下の階の部屋まで濡らしてしまった 
  • お店で商品を落として壊してしまい、高額な弁償を求められた 

どれも、わざとではなく「ちょっとした不注意」から起こりうることです。 
しかし、いざ起きてしまったときには、数十万円から、場合によっては数千万円単位の賠償が必要になることもあります。 

一方で、この保険の掛金は、年間で数千円程度から加入できるものがほとんどです。 
「起きるかもしれないけれど、頻度は高くない」リスクに対して、現実的な負担で備えられる仕組みだといえるでしょう。 

自転車の新しいルールは、「罰金を取ること」そのものが目的ではありません。 
ルールを守る意識を高め、事故そのものを減らしていくための仕組みです。 
それでも、すべての事故をゼロにはできません。万が一、家族が誰かを傷つけてしまったときに、被害を受けた方へきちんと賠償できるよう備えておくことも、私たちの大切な責任の一つだと考えています。 

「お守り」より安い家族のお守り 

私たちは、個人賠償責任保険のことを「お守りより安い、家族のお守り」だと考えています。神社でお守りを買うとき、私たちは「きっと事故に遭う」と思っているわけではありません。 
「何もないのが一番だけれど、もしものときに守られたらいいな」という気持ちで、お守りを手に取ります。 

個人賠償責任保険も、それに少し似ています。 
できれば一生使う機会がないほうがいいけれど、もし家族の誰かが他人を傷つけてしまったときに、経済的な負担を大きくしないための支えになってくれます。 

お守りとの違いは、「いざという時に、実際にお金で支えてくれる」こと。 
しかも、その掛金は多くの場合、年間数千円ほどです。 

家族で外食に行く一回分よりも少ない費用で、一年間の「もしも」に備えられるとしたら。 
それは、決して大げさな保険ではなく、暮らしの中にそっと置いておく安心の一つだと、私たちは考えています。 

今の暮らしに合った入り方を考える 

個人賠償責任保険は、単体の保険として加入するほか、すでに入っている火災保険や自動車保険、自転車保険などに「特約」として付いている場合もあります。 
そのため、まずは「すでに何かしらの形で入っているかどうか」を確認することが大切です。 

ご相談の際、私たちがよく確認することをご紹介します。保険証券を手元に置きながら、一度チェックしてみてください。 

  • すでに加入している保険に、個人賠償責任の補償が含まれていないか 
  • 補償の対象となるのは、本人だけか、家族も含まれているか 
  • 補償額はいくらか、自己負担額(免責)はあるか 
  • 家族構成(お子さまの年齢、自転車の利用状況、ペットの有無など) 
     

これらを確認したうえで、「今の暮らしにとって、どのくらいの補償が必要か」「重複して入りすぎていないか」を一緒に検討していきます。 

大切なのは、「不安だから、たくさん入れば安心」という考え方にしないことです。 
日常のリスクと家計のバランスを見ながら、過不足のない備えを選ぶことが、長い目で見るといちばん安心につながります。 

困ったとき、一人で抱え込まないために 

誰かを傷つけたくて傷つける人はいません。 
それでも、日常の中のちょっとした不注意から、思いがけないトラブルが起きてしまうことがあります。 

そんなとき、「どうしよう」と一人で抱え込まずに済むようにしておくこと。 
それが、個人賠償責任保険の果たす役割の一つだと思います。 

まずは一度、ご自宅の保険証券を見直してみてください。 
すでに個人賠償責任保険に入っているのか、どんな内容なのかを知るだけでも、安心感は変わります。  インシュアランスブレーンでは、保険の内容を一から確認するお手伝いもしています。「そもそも何に入っているかよくわからない」という段階からでも、ぜひご連絡ください。 

※自転車の青切符(反則金)の対象となるのは16歳以上です。16歳未満のお子さまには反則金は科されませんが、指導・警告の対象にはなります。また、歩行者などを傷つけてしまった場合の賠償責任は、年齢にかかわらず発生する可能性があります。

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